ーー 要約 ーーーーーーーーーーーーーーーー
・寝不足はイライラ・注意力を低下の原因
・赤ちゃんの安全確保に睡眠はやっぱり必要
・赤ちゃんのお世話には家族総動員命令を・・
・産後うつ、しっかり睡眠で軽減させる
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前回は、赤ちゃんが寝ないのは自然の摂理だと話をしました。今回は寝かせてもらえない親のほうのお話をさせていただきます。はっきり言ってしまえば、育児中の寝不足はどうしようもありません。赤ちゃんは2〜4時間ごとに目を覚まし、授乳とおむつ交換を求めてきます。そこに交渉の余地はありません。可愛いから仕方ない、赤ちゃんのお世話は一生続くわけではなく数ヶ月の辛抱と言い聞かせて、世間のママ・パパは頑張っています。
◯ 寝不足は“あなた”を確実にイライラさせる
睡眠が足りないと、おそらく人類はイライラします。“朝子、イライラする”という伊藤あさこさんの口癖のように正直な反応です。親としての責任があるから、赤ちゃんが可愛いから、それだけで乗り切れるほど寝不足は甘くありません。それは気力の問題ではなく、体の反応だからです。
寝不足で出やすい症状を並べてみます。
- イライラ感
- 不安感
- 注意力の低下
どれも“性格が悪くなった”ように見えてしまうかもしれませんが、実は睡眠が削られた結果です。ここを取り違えて自分を責め始めると、事態はどんどん悪くなります。パートナーに強く当たってしまったり、赤ちゃんに大きな声を出してしまったり・・・。そんな自己嫌悪を抱えているパパママがいたら、まず疑うべきは自分の人間性ではなく睡眠時間です。私だって3日も眠らせてもらえなければ、まともな受け答えができる自信はありません。
そしてこの寝不足は、産後うつの原因の一つとも言われています。

◯ 注意力の低下 = 赤ちゃんの危険
ここで見過ごせない問題があります。睡眠不足はママの注意力を確実に低下させます。つまり。もし赤ちゃんが危険な状態にあることに気づきにくくなってしまう、という事です。いつもなら見逃さないはずのサインを、拾えなくなるのです。赤ちゃんの危険は、是が非でも避けなければいけません。ここは根性でどうにかする領域ではなく、寝ることでしか対処できない領域です。“私が我慢すればいい”ではなく、“私が寝ないと危ない”と考え方を切り替えてください。親が眠るのは、自分のためであると同時に赤ちゃんの安全のためでもあります。
◯ 家族総動員命令を発出しましょう!
この時期の乗り越え方法をお教えします。答えは簡単、ママ・パパをひとりにさせないことです。パパが参加するのは当然として、ママのお母さん・お父さん・義理のお母さん・お父さん(少し気を遣ってしまうかもしれませんが)、さらには遠い親戚より近くの他人、つまりお友達にだって頼っていいのです。“そこまで頼るのは申し訳ない”と思う方もいるでしょう。でも考えてみてください。ママにとって新生児のお世話は、緊急事態宣言の発令中なのです。緊急事態に人手を集めるのは、当然の対応です。
頼まれた側も案外うれしいものです。“何かできることある?”と聞かれたら、遠慮せず具体的に頼んでしまいましょう。もし遠慮して“大丈夫です”と答えてしまうと、相手は本当に何もできません。買い物でも洗濯でも、1時間だけ赤ちゃんを見ていてもらうでもいいのです。具体的に言えるかどうかが分かれ目です。
ちなみに頼る相手は身内でなくても構いません。地域の支援サービスや一時預かり所も立派な戦力です。お金を払って人手を買うことに罪悪感を持つ必要はありません。眠れない数ヶ月を無事に越えることの方が、はるかにはるかにあなた達(親と赤ちゃん)には大切です。
◯ 睡眠は「足し算」で確保する
その1でもお話しましたが眠り方にもコツがあります。まとめて眠ろうとしないことです。赤ちゃんが眠っている30分だけでも仮眠をとる。細々と少しずつ眠って、足し算で睡眠時間を確保していく事が大切です。細切れ睡眠による睡眠時間確保作戦の発動です。洗い物も洗濯も、そこにあり続けいません我々が生きている以上なくなる事はないでしょう。でも赤ちゃんが寝ている30分は2度と戻ってきません。優先順位を間違えないでください。
と言っても、細切れの睡眠だけでは休んだ感じが得られないのも事実です。その場合は、パートナーに赤ちゃんのお世話を任せて、週に1日は意識して長時間睡眠を確保してください。休日にパートナーとシフト制でお世話を回すのも良い方法です。前半と後半で分ける、午前と午後で分ける、担当が決まっていれば、自分の番以外は安心して眠れます。逆に担当を決めずに“気づいたほうが動く”でやっていると、2人とも中途半端に起きて2人とも寝不足になります。そして、“なんで私ばかり”いう不満まで生まれるのは必須です。あらかじめ役割を先に決めておくのは、睡眠のためでもあり夫婦関係のためでもあるのかもしれません。
◯ 産後うつは“人ごと”ではありません
ここでは産後うつについても少しお話しようと思います。産後うつは、出産後に精神的に不安定になる心の病気です。無気力感、焦燥感、集中力の低下、不安感、食欲低下といった症状が現れます。原因としては、産後のホルモンバランスの急激な変化に加えて、育児による過度の睡眠不足が挙げられています。ホルモンの変化は自分ではどうにもできません。だからこそ、手をつけられるもう一方——睡眠のほうを何とかする意味があります。
“最近やたらイライラする”“何をしても楽しくない”“食欲がわかない”。こうした変化を産後だから当然と片づけないでください。気の持ちようの問題ではなく、体と脳が休めていないサインかもしれません。そして本人は、自分の変化にいちばん気づきにくい立場にいます。周りの家族がその役目を引き受けてください。「大丈夫?」と聞くより、「今日は寝て、あとはやるから」と言ってあげるほうが、ずっと効きます。
◯ まとめ
・寝不足はイライラ・注意力を低下の原因
・赤ちゃんの安全確保に睡眠はやっぱり必要
・赤ちゃんのお世話には家族総動員命令を・・
・産後うつ、しっかり睡眠で軽減させる
育児は1人でするものではありません。周囲の人々と協力して、はじめて達成できるものです。喜びも苦労もシェアしながら、ママ・パパの睡眠時間をきちんとゲットしてください。細切れ睡眠で足し算する、週1日はまとめて眠る、休日はシフト制にする。そして何より、頼れる人を全員巻き込む。どれも精神論ではなく実行できる作戦です。最後に個人的な話を・・・私は子育てを終えて10年、昔の子どもたちの写真を眺めてはニヤニヤしています。もっとほっぺを触っておけばよかった、二の腕をプニプニしたかった、お腹をポンポンしておくんだった、そんなことばかり考える日々です。赤ちゃんのお世話は、かけがえのない時間です。でも眠れないまま消耗してしまっては、その時間を味わう余裕すらなくなります。だからこそ堂々と人を頼って、堂々と眠ってください。子どもは宝です。家族で社会で日本中で世界中で、将来有望な子どもたちを育てていきましょう。


コメント
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